読んで楽しい過去問集
『土地家屋調査士 記述式過去問』(日建学院)は、型にはまった解説ではなく、先生の口語調のわかり易い文章で詳しく記述されているところに特徴があります。
息抜きのコラムが適度に散りばめられていて読んで楽しい過去問集と言えるでしょう。
平成27年の書式(建物)の神解説
平成27年度の本試験では建物の書式で2階か3階かという議論が出ましたが、非常に説得力のある記述で解説が記載されていました。ここで内容をあれこれ書くわけにもいきませんので、一度手にとって見てください。
フォントが読みやすい
フォントが、読みやすく親しみやすい字体になっています。地味だけどうれしい心配りです。フォントは世間で評価の高い『メイリオ』だと思われます。
過去問集は何冊買ってもいい
受験勉強で一番やってはいけないのが、参考書や問題集の浮気です。隣の芝生が青く見えても、乗り換えてしまうとこれまでやってきた努力が水の泡となってしまう可能性が非常に高いのです。
しかし、過去問集に限って言えば、「話は別」です。
過去問題集を買い増ししても、新たに問題を解くような労力が発生するわけではありません。過去問を解いたあとに複数の解説に目を通すことで、あやふやだったところがクリアになったり、より理解を深めることができるからです。
下記の記事でも書きましたが、過去問は最重要なので最も時間をかけるべき部分なのです。
⇒ 土地家屋調査士の書式で、過去問を最優先にすべき3つの理由
過去問集のサブ問題集が必要な理由
過去問題集といえば、受験生として必ず持っていなければならないのが東京法経学院の過去問集です。(古い問題をカバーするには年度別 過去問解説集がおすすめ。
しかし東京法経学院の書式過去問集の唯一の欠点は、解説書きの部分がわりとあっさりしているということです。
そこでサブ問題集としておすすめなのが、この『土地家屋調査士 記述式過去問』(日建学院)です。
土地家屋調査士の受験業界の傾向として、予備校が威信をかけて解答速報を出しているので、結果的に微妙な解答速報であっても判断を曲げない傾向が強いです。これはどの予備校にも、書籍にも言えることなので、複数の過去問集を入手して解説を流し読みするのは大切なことです(しかもたいして労力はかかりません)。
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