土地家屋調査士試験の出願状況発表!測量士補・司法書士との関連性は?

レゴ測量する親方 調査士の概要

調査士ワールドをレゴで表現してみました。トヨタハイエース(もしくはプロボックス)もレゴで表現したかったのですが、そこは妥協しました。

平成27年度土地家屋調査士試験の出願状況発表。受験者数は微減。

平成27年度土地家屋調査士試験の出願状況が法務省より発表されました。

年度出願者数前年比%合格率
H275,659-1.7
H265,754-4.47.07
H256,017-1.96.84
H246,136-2.86.81
H236,310-6.46.18

出願者数は対前年比で-95人(-1.7%)とやや減少となりました。
ここ数年では最も減少幅が少なくなっており、比較的健闘しているといえます。

受験者数が増加している測量士補との比較について

国土地理院発表の測量士補試験の受験者数です。出願者数の情報がないため、受験者数を表示しています。

年度受験者数前年比%合格率
H2711,608+4.428.0
H2611,118 +4.939.7
H2510,596+0.421.2
H2410,551 +3.140.7
H2310,233-1.521.4

測量士補の受験者数は増加傾向にあります。手に職系の資格が再評価されているためでしょうか。土地家屋調査士の受験者層が広がるのはいいことです。測量士補の合格率が低かった翌年は、土地家屋調査士の出願者数が少ないような気がします。

司法書士試験との比較について

年度出願者数前年比%合格率
H2721,754-11.3
H2624,538-10.43.0
H2527,400-6.72.9
H2429,379-5.92.8
H2331,228-5.82.8

司法書士の出願者数は対前年比で-2,784人(-11.3%)と大幅な減少となりました。

司法書士試験は、司法試験の制度改革により司法試験受験者層が流入し難易度が著しく上昇しています。その一方で過払い金の返還バブルも終わりを告げ、登記件数も減少傾向(これは調査士業界も一緒ですが)にあり厳しい状況です。

本気受験者層が煮詰まり競争が激化すれば、さらに難易度が上昇するという悪循環が懸念されます。土地家屋調査士受験生なら誰もがあこがれるダブルライセンスですが、残念ながら気軽に挑戦できる状況でもなさそうです。わずかながら(本当にわずかですが)合格率が上昇傾向にあるので平成27年度の結果に注目しましょう。

まとめ

最近は景気が回復して就職状況が改善する一方で、士業の規制緩和が進み競争が激しくなっています。そのため、資格業界に向けられる目は厳しいものがあります。

不動産関連の資格の中でもはっきりと明暗が別れており、そのような中で土地家屋調査士が比較的健闘しているのは、調査士の持つポテンシャルが評価されているためだと思われます。

土地家屋調査士試験は、司法書士・税理士・不動産鑑定士と比較すると暗記する事項が圧倒的に少ないため、家庭や仕事を犠牲にして人生を狂わせるようなレベルの試験ではありません。

そのわりに独立型の国家資格であって生計を立てることが比較的容易で、難易度とリターンのバランスが非常に良い資格です。

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