筆記試験の合格発表が終われば、次はいよいよ口述試験です。期間はあまりありませんが、万全の状態で口述試験の日が迎えられるように、以下の5つのことに注意してください。
とにかく遅れずに出席すること
口述試験は受験生を落とすための試験ではありません。実際に口述試験を受験した者はこれまで全員が合格していると言われています。つまり出席さえすれば、合格したも同然なのです。電車の遅れや自然災害など、不測の事態も想定して十分に余裕をもって出発しましょう。
また、会社で働いている人は、当日に休みが取得できるよう根回しを忘れずにしましょう。
服装は濃紺のスーツにネクタイ
「人は見た目が9割」とも言います。見た目で損しないためにも、濃紺のスーツ(いわゆる「リクルートスーツ」)で口述試験に出席しましょう。スーツを持っていない人、昔に買ってサイズが合わなくなっている人は、この際なので買っちゃいましょう。
スーツは、いずれ合格証書の授与式に出席するときや面接の際にも必要になります。地域によっては、合格証書の授与式のときの様子が写真撮影され、会報誌などに載る場合があるようなので授与式も正装で出席した方がいいでしょう。
口述資料をゲットして眺める
例年合格者を対象に、各予備校から口述対策資料が配布されます。筆記試験合格が確認できたら、口述試験まであまり期間がないのでただちに口述対策資料の請求をしましょう。
筆記試験から2月以上のブランクが有るため、口述対策資料を開いた時にあまりにも高度な内容に見えてあせるかもしれません。しかしよくよく見ると、聞かれているのはごく基本的なことだし、口述対策資料の参模範解答のようにきっちりと答えることなど普通の受験生にはなかなかできません。
模範解答を覚える必要もないので、あまり思いつめないようにしましょう。模範解答どおりに答えると、丸暗記がばれてマークが厳しくなるなんていう都市伝説もあるので、自分の言葉で聞かれたことにシンプルに回答できれば十分です。
なお、土地家屋調査士法の1条と2条はこれまで何度も問われてきた定番の質問です。平成26年度はあまり問われなかったようですが、念のため下記の穴埋め問題で覚えていきましょう。一言一句完璧でなくても、趣旨をきちんと言えたら十分です。
⇒ 土地家屋調査士法(総則、1~2条)【穴埋め問題】
真摯な姿勢でのぞむ
筆記試験に合格したからといって、むやみに実務をひけらかしたり高慢な態度をとってはいけません。対面に座っているのはその道のプロです。品位を保持し、謙虚かつ誠実に回答するよう心がけましょう。
忘れ物をしない
平成27年度受験案内によれば口述試験受験票と筆記具(黒インクの万年筆またはボールペン)が必要になります。
口述試験受験票は、筆記試験の合格発表後しばらくして到着します。平成27年度は筆記試験の合格発表が11月10日であり、11月16日までに口述試験受験票が届かない場合は所管の法務局総務課まで問い合わせるように指示がありました。
当日の試験を受ける順番はくじ引きによって決まりますが、くじ運によっては待ち時間が長くなる場合があるので口述資料をもっていくといいでしょう。
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