地積測量図作成ツールの使い方

地積測量図作成ツール

このツールでどんなことができるの?

このツールは、土地家屋調査士試験の勉強において、作成した図面の精度を確認するためのツールです。地積測量図、土地所在図をネット上で作成することができます(スマホでもご利用いただけます)。土地所在図兼地積測量図には対応していませんので、必要があれば別個に作成して出力してください。

過去問の解答をツールで作成したらこうなります(いずれもPDFへのリンク)
H12 / H13 / H14 / H15 / H16 / H17 / H18 / H19 / H20 / H21 / H22 / H23-1 / H23-2 / H24 / H25 / H26

街並み

さっそく作ってみよう!

地積測量図作成ツール

それでは、平成25年度過去問を題材に、入力方法の説明をしていきます。

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書いたとおりに表示されます。地積測量図を作成するときは「土地所在図を作成する」のチェックを外しておいてください。

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「符号」というのは、分筆時の各筆の符号のことを言います。したがって地積更正のときは空欄で結構です。1筆の筆界点は10個までしか対応していません。

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分筆の時は2筆目、3筆目を入力する必要がありますので、「2筆目以降を表示/非表示」ボタンを押して、同じように入力していってください。
1筆目と重複する座標がありますが気にせず一周するように各座標を入力してください。

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必要に応じて基本三角点の名称及び座標値を入力してください。地目のラジオボタンは、地積表示の判定に用いています。宅地鉱泉地以外で10㎡を超える場合は小数点以下切り捨て、それ以外は小数点第二位までの表示となります。縮尺は「自動」にしておけば、基本1/250で、入りきらない場合に自動判定で縮小表示されます。平面直角座標系の番号又は記号は、入力不要なら「表示しない」を選択してください。

好きな場所に文字を入力しよう!

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任意に文字を入力するための自由入力欄です。赤枠で囲っている4つの入力欄のうち、どこでもいいのでクリックして選択状態にします。つぎに、入力欄上のサムネイル画像のうち、文字を落としたいと思われる場所をクリックしてください。ここでは画像中央をクリックします。

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クリックした場所の座標値を読み込み、xとy座標値に自動入力されました。1というのは(1)の場所という意味です。同じように(2)、(3)・・・と9箇所記入することができます。あとは内容とフォントの大きさを指定してください。なお、座標値はおおよその位置でしかないので、最終的に作製 → 戻るを繰り返して微調整してください。

ヒゲ線を入力しよう!

隣地の形状を示す線、いわゆるヒゲ線を描きましょう。方向角を出す必要が有るため、ひと手間かかります。

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現在の状況は上記の図面のようになっています。例えば、B点からA点に向かって突き抜けるヒゲ線を書いてみましょう。

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さきほどA座標(151.43,162.08)、B座標(151.63,171.42)だったので、「方向角算出ツール」を開き、B点からA点への方向角になるので、B点、A点の順番に座標値を入力し、計算をクリックすると、268.77と算定されます。

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起点はA点からのヒゲ線になるのでA点の座標値と、先ほど求めた方向角、線の長さを入力します。

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ヒゲ線が描画されました。

精度の高い図面を印刷するには

入力後に出力されるPDFファイル自体は、基本的に精度の高い図面が作成されているはずです。ご自分のプリンタで印刷し、三角スケールで測ってみてずれが発生している場合は以下の2つの原因が考えられます。

PDFを印刷するときに、設定で拡大縮小が入ってるなどソフト側の問題

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印刷時のソフト側の設定で、「ページの拡大/縮小」を行うと、縮尺が合わなくなるので「なし」に設定しておきましょう。

プリンタの精度など、ハード側の問題

同じ設定でも、高級なプリンタで印刷し直すと縮尺が正しく印刷される場合があります。一般的に、レーザープリンタは熱でトナーを圧着するため、精度が劣る場合があるようです。セブンイレブンの文書プリントサービスで、USBメモリ等にPDFファイルを入れて持ち込み、1枚10円で白黒A3プリントできますので、どうしても縮尺が合わない場合は確認してみてください。

印刷できたら自分の描いた図面と照らしあわせてみよう!

照射ツール

試験勉強で図面を描いたら、ツールで出力した図面と照らしあわせて精度を確認しましょう。答練などの解答冊子に載っている図面は縮尺がおかしい場合があるので、確認作業に役立ちます。
図面はしっかり確認して描いたつもりでも、案外ずれているものです。
照合するときは2枚重ねて家の照明に向けてもいいですが、下から光を照射するこのような安価なツールも販売されているのでおすすめです。


サンコー LEDバックライトUSBトレース台 COTRSTA4

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免責事項

地積測量図作成ツールは、土地家屋調査士の試験勉強において作図精度を手軽に確認する目的で作製したものであり、その他の利用は全く想定しておりません。登記申請にも使用できません。個人情報を入力しないでください。ツールを使用した、いかなる損害に対しても開発者は一切の責任を負いません。利用することにより発生したトラブルにも自己責任となりますので、その旨同意できる方のみご利用ください。

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