筆界特定は必ず得点しなければならない
各予備校の筆界特定の基本講義というのは、筆界特定と土地家屋調査士法をセットで1コマ程度というところが多く、筆界特定にそれほど時間をかけていないという状況があります。これは、民法とその他不動産登記法のボリュームがあまりにも多く、試験に占めるウェイトも大きいため、限られた講義数のなかでは仕方ない部分があるのですが、毎年1問は出題される筆界特定は必ず得点しなければいけない範囲でもあります。
例えば平成26年度本試験では択一逃げ切り点が18問だったのでこれを基準に考えると、筆界特定を間違って、民法も水物的な要素があるので1問間違ったとすれば、他は全問正解しないといけないということになってしまいます。筆界特定からの出題はこれまで比較的簡単な問題が多かった分野ではありますが、それだけに間違ってしまうと致命傷となってしまう場合もあるので、自信を持って得点できる範囲としなければいけません。
筆界特定はいままで手薄だった
ところが、前述のようにいざ勉強しようとしても勉強の素材が手薄で、筆界特定をマスターしようとしても短い基本講義を繰り返し聞くとか、蓄積が少ない過去問を繰り返し解くしかなかったのです(筆界特定制度の施行は平成18年1月なので、過去問の数も限られています)。
まずは手元の素材を活用する
筆界特定の完成度を高めるためには、まず自分の手元にある資産を優先して活用しましょう。一度解いたことのある答練や模試は宝の山です。過去に受講した問題解説冊子を引っ張り出してきて、筆界特定ばかりを解いていって自信をつけましょう。
そして、もうひとつおすすめなのが六法を活用して条文を読むことです。実は筆界特定の条文の範囲は非常に狭く、不動産登記法第123条~第150条までしかありません。勉強の手がかりが少ない以上、普段六法をひく習慣のない人にも、条文に立ち返った勉強をおすすめします。同じ条文が繰り返し出てきて学習コストも低いため、さほど負担も感じないはずです。
『筆界特定制度 すっきり!まるわかりゼミ』で仕上げる
いつも思うのですが、各予備校の講座名というのはよく考えられていて、「スーパー特訓講座」というのは確かにスーパーな特訓が課せられる講座だし、「最短合格講座」というのは確かに最短で合格するための講座と言えます。この講座も題名に偽りなしで、すっきりと網羅的に理解を助けてもらえる講座になっています。本サイトのポリシーとして、先生の個人名を出してあれこれ評価することは致しませんが、紹介ページに「わかりやすい!」と受講生に大好評と書いてあるのは納得できます。
繰り返しになりますが、すでに一定の教材があるのであれば、まずは基本講義と過去問、次に手持ちの答練と模試を駆使して筆界特定を学習してください。そこまで手がまわらないのに新しい教材に手を出すべきではありません。おそらくはすぐに終わってしまうかと思いますので、そこで筆界特定の最終兵器として『筆界特定制度 すっきり!まるわかりゼミ』(東京法経学院)を受講しましょう。また、独学の人や、楽して合格レベルまで引き上げてもらい人にもおすすめです。3コマ(約6時間)のボリュームは圧巻であり、革命的です。「ここまでやってダメなら他の受験生も落とすはずだ」と自信がもてるレベルに実力を高めることができるでしょう。
⇒ 筆界特定制度 すっきり!まるわかりゼミ