得点別員数表の分析
択一は前年とほぼ同じ難易度
法務省で平成30年度土地家屋調査士試験の午後問題(択一)の解答と、基準点(ひらたくいうと「足切り点」)が発表されたので早速調べてみました
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これを過年度の履歴と並べてわかりやすくするとこうなります
年度 | 択一足切点 | 足切点以上 | 18問以上 |
---|---|---|---|
H25 | 12問 | 2073人 | 22人 |
H26 | 14問 | 2029人 | 375人 |
H27 | 13問 | 2250人 | 318人 |
H28 | 12問 | 2055人 | 238人 |
H29 | 15問 | 2012人 | 648人 |
H30 | 14問 | 2256人 | 643人 |
平成30年度の択一は個数問題が全くありませんでしたが、難易度は前年とほぼ同様といったところでしょうか。足切り点は例年どおり2000人を目安に決定されました。
択一逃げ切りが完全に定着してしまった
ここで注目していただきたいのが18問以上正解した人数です。平成29年は648人、平成30年は643人もいます。例年の最終合格者数が400人であることを考えれば、すごい人数です。
平成30年は受験者数が減ったにもかかわらず多すぎです
前述のとおり足切りは例年にならって2000人を基準として14問となりましたが、上位にそれだけ固まっているということは、トップ層はより上位に集まって二極化しているといえます。
これは、土地家屋調査士試験を本気で受験する人の間で、択一の完成度を高めてリードを確保し合格するのが完全に定着してしまったと言っていいでしょう。
逆に言うと択一を足切りギリギリでクリアした人は、そうとう厳しいと言わざるをえません
なお、20問満点だったからと言って絶対的優位に立てるわけでもありません。逃切点(例年18問程度)を超えると、あとは書式で足切りを超えるかどうかが問題だからです。18問確保できれば、それ以上とっても合否に影響しません
いずれにせよ択一逃げ切りが合格の近道です
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