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作図は動きを見たほうが圧倒的にわかりやすい
いろいろ調べてはみたものの「結局どう描いたらいいのよ?」というのは初学者がまずぶち当たる壁です。とくに独学の場合には、自分の作業の手順が適切なのか疑問を持たれている方も多く、独学の難易度を高めている理由にもなっています。
そこで、作図の一連の動きをアニメーションで作成したので、基本的な動きを確認し一気に作図の壁を突破しましょう。
まずはビニールテープを貼ろう
東京法経学院の三角定規を利用して、図面を作成する方法を見ていきましょう。購入した状態では非常に滑りやすいので、下記リンクを参考にして三角定規にビニールテープを貼りましょう。
⇒ おすすめ文房具:三角定規編 東京法経学院の定規とLECの定規を比べてみた
三角定規の動かし方は3パターンある
三角定規を活用して短時間に作図するための動作パターンです。まずはこの3つのパターンを頭にたたき込みましょう。
パターン1:座標値のプロット(1/250、1/500)、平行な横線
三角定規を入れ替えることにより、縮尺1/250と1/500の座標値をプロットすることができます。地積測量図、各階平面図の横線、建物図面の敷地の形状に用います。
パターン2:平行な縦線
三角定規の長辺を利用し、各階平面図の1階、2階の縦線を同時に記入していくときに用います。机が狭いと、前に座っている人の背中を刺す可能性があるので気をつけましょう。
パターン3:縦線と横線(1/250、1/500)
建物図面はすべてこのパターンで描き上げます。
地積測量図の作成手順をアニメーションで学ぼう
地積測量図はパターン1で作図します。Y軸の寸法線は上に書いたほうが見やすくなります。完成図が真ん中に来るように、X座標とY座標の最大最小値を把握したうえで、解答用紙の右半分に収まるように作図を始めましょう。座標値をプロットできたら線の下書きは不要です。一気に清書してしまいましょう。
⇒ おすすめ文房具:書式(土地)のペン編
原点を(0,0)に置き直す作業はしてはいけません。マイナス座標の場合もそのまま書きましょう。
各階平面図の作成手順をアニメーションで学ぼう
各階平面図は、パターン1と2で描きます。下書きが終わったら、点線にすべきところは△、削除すべきところは✕を記入し、清書のときに間違わないよう工夫しましょう。
※ 以前は直定規を使って作図する方法を紹介していましたが、平成27年度受験案内の携行品で「三角定規以外の定規の使用は不可」と明記されたので、2階部分の横線も三角定規で描くよう修正しました
建物図面の作成手順をアニメーションで学ぼう
建物図面はパターン3で描きます。通常、縮尺1/500で描くことになります。目盛の読み取りミスが非常に多くなるところなので、慎重かつ迅速に作業を進めましょう。
区分所有建物の場合の1階の形状は、各階平面図の作成用に出した内側線の寸法を用いて描いても構いません。壁厚は誤差の範囲内です。
合格ナビ作図攻略講座 すっきり! まるわかりゼミで理解を加速させる
このページのアニメーションで作図の要所をおさえたら、いきなり実戦に入っても構いませんが動画で確認することによりさらに理解を加速させることができます。本来であれば作図を繰り返すことで徐々に身につけていくような下準備の方法から細かなポイントまで、素早く身につけるなら東京法経の合格ナビ作図攻略講座 すっきり! まるわかりゼミ(全4回)を利用しましょう。
⇒ 土地家屋調査士 合格ナビ作図攻略講座 すっきり! まるわかりゼミ
基本の動かし方がわかったら、とりあえず描いてみる
これで準備は整いました。手を動かさないことには何も始まらないので、細かいことは抜きにしてとりあえず描いてみましょう。手を動かせば何が必要かは徐々に見えてくるはずです。下記の書籍を参考に、いろいろなテクニックを試してみて利用できそうなところを盗みとりましょう。書籍によっても実に様々な作図方法があります。
⇒ 調査士受験 測量・面積計算&図面作成
作図は人それぞれ
ここに示した作図方法は、あくまで一例です。作図のしかたは人によって本当にいろいろなやり方があり、予備校によっても指導方法が異なります。
ご紹介した手順は無駄な作業を排除した、正確かつ迅速に描くことができる実践的なものであると信じていますが、作図の方法は千差万別です。これを身につけたら終わりとは思わず、常にいい方法を探し求めて中身のある書式の勉強をしてください。
精度を確認するにはぜひ地積測量図作成ツールを活用してください
⇒ 地積測量図作成ツール