調査士の本試験では蛍光ペンの使用が許可されています。近年では問題文が長文化され、探したいものをより素早く検索することが求められているので、試験中のマーキングの方法について検討してみましょう。
目次
どの蛍光ペンを使用すべきかについて
持ち込みは1色でいい
カラフルなのはいいことですが、ペンを持ち替えるデメリットのほうが大きくなります。本試験では1色で十分です。1色でも通常のマーキング、下線、点線、右上ハネ、右下ハネなど、工夫しだいでいろんなバリエーションをもたせられるので困ることはありません。
色はピンク色が識別性が高い
細かいことですが、どうせマーカーを引くのであれば、目立つ色で引くべきです。黄色は定番ではありますが見づらいので、ピンク色を使用しましょう。
UNIのプロパス・ウインドウがおすすめ
UNI(三菱鉛筆)の定番蛍光ペンです。ペン先に窓があることによって、マーカーを引き過ぎないというのがウリの本商品ですが、本試験においては窓があることによってマーキング中も文字が隠れないというメリットが有ります。
蛍光ペンでマーキングすることの意義について
なぜ目立つ蛍光ペンでマーキングするのかというと、目立たないものを目立つようにし検索性を高めてミスを減らすためです。依頼人の住所氏名などは重要事項ですが、どこに書いてあるのかわかりきっているので、あらためて線を引くことについて再考の余地はあるでしょう(無意味とはいいませんが線を引くことによる時間的ロスや集中力の分散というデメリットもあるのは事実です)。
最優先すべきは境界標の種類
解答を作成するにあたって最も検索に時間を要するのは境界標の種類です。どうせマーキングするのであれば、境界標の種類に応じてコンクリート杭は通常の太線、金属標は下線など、臨機応変に線の種類を変えて後で集計しやすいように工夫しましょう。次に優先すべきは測量の年月日、平面直角座標系の番号又は記号といったところです。
建物では上階の各階平面図を確定させる
建物においては、蛍光ペンの実線と点線を用いて問題文の平面図をなぞり、上階の各階平面図を確定させてしまいましょう。間違いやすい箇所なので、しっかりと通し柱の位置を確認します。各階平面図の性質上、上階のものを書けば、自然と一階の形状も把握できるので、これに寸法を書き込んでいくと良いでしょう。
こだわりも重要
好き勝手書きましたが、書式の問題演習を重ねていくうちに自分の間違いポイントがわかってくると思うので、自分なりのマーキング技術を固めていきましょう。そのときには蛍光ペンを引くことの必要性を再考しましょう。土地家屋調査士の事務所住所や名前をいちいちマーキングしちゃっていませんか?
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