土地家屋調査士の答練と模試を最大限活用して合格をたぐり寄せる方法

答練 学習方法の検討

答練と模試を効果的に消化するために必要なこと

例年4月から7月中旬頃にかけて答練が本格的に行われます。毎週末に1回行われる答練の復習に追われて、なかなか勉強が進まないという方も多いのではないでしょうか。そこで、答練や模試を有効に使うための方法を考えていきましょう。

復習すべき箇所に付箋を貼る

点数が低くてたくさん間違えたとしても落ち込む必要はありません。あなたが実力をアップすることができる箇所が明確になったのだから間違った問題というのは宝の山です。繰り返し復習できるように付箋を貼っておきましょう。

やみくもに付箋を貼りまくっても意味が無いので、貼る箇所は1回の答練で多くても10箇所くらいにとどめておきましょう。難問奇問や、知っているけど不注意で間違えてしまった問題には付箋を貼る必要はないでしょう。付箋を貼る箇所を吟味することで、問題の重要性を認識でき、復習の時間を削減できるというメリットが有ります。

付箋を貼った箇所は、下記の記事を参考に、復習のスケジュールに組み込んで頭に定着させましょう。
エビングハウスの忘却曲線を意識して暗記力をアップしよう

躊躇なくマーキングをしよう

答練や模試は実戦経験を積むまたとない機会です。後で問題が使いにくくなるから・・・とか、資産価値が低下するので・・などど考えずに、躊躇なくマーキングしましょう。

問題を再利用したいのであれば、黄色のマーカーでマーキングするのがおすすめです。黄色のマーカーであれば、問題を複写したときに写りにくいという特徴があります。予備校によっては問題を2部配ってくれるところも多いようです。
本試験ではじめてマーカーを使ったというのは最悪です。変なところにこだわって、もう一年とならないよう上手に答練を利用しましょう。

勉強が進むほど答練の復習は楽になる

答練が始まった頃は問題のレベルになかなかついていけず、間違いだらけで復習に多くの時間を必要とします。毎週末1回行われる答練の復習だけで1週間かかるということもあるでしょう。

他の勉強が予定通りに進まずくじけそうになることもあるかもしれません。しかしこのような状況がずっと続くのかと絶望する必要はありません。あなたの勉強が進めば進むほど復習すべき箇所は減っていき、短時間で復習を終えられるようになるのです。

合格が近づいてくれば、答練の解説中に自分の間違えた箇所を全て復習することも可能でしょう。早くそのレベルに到達できるように、最初は根気よく地道な下積み勉強が必要なのです。

全国模試前の1週間で劇的に能力アップする

全国模試の前1週間は、本試験のつもりで1点でも多く点数が取れるよう、最短ルートを考えながら勉強しましょう。択一は15問以上を目標にして、頻出論点を中心に復習します。

書式については、これまで答練を積み重ねているのであれば時間のかかる図面や申請書をいちいち描く必要はありません。過去問やこれまで取り組んできた答練を、土地は座標を出すまで、建物は各階平面図の形状等をフリーハンドで書いて論点を考える程度で取り組めば十分です。これだとそれほど時間はかからないので高速で1回転することが可能でしょう。

時間がないのであれば質より量で、あまり深く問題に取り組まずにとりあえず1回転することを優先し、解答冊子の付箋箇所を読んでいきましょう。これまで取り組んできたことをさらに頭に定着させる素晴らしい機会となります。

迷わず通学を選択する

これから答練の受講を考えているのであれば、迷わず通学を選択しましょう。詳しくは下記の記事を参考にしてください
答練で自分の合格達成度を把握する。通学を選択すべき3つの理由

答練は東京法経学院が鉄板

例年4月になると東京法経学院の実戦答練が全国各地の会場で始まります。「実戦答練」という講座名のとおり、実戦さながらの問題と形式で答練12回+全国公開模試2回の計14回実施されます。前年度の本試験を徹底的に分析して、出題予想も踏まえた問題が作成されているところに強みがあります。

合格占有率の実績から見てもわかるとおり、実戦答練は土地家屋調査士受験生のスタンダードといっても過言ではありません。前年度不合格者の中には実戦答練だけ受講するという方も多く、この答練が始まるといよいよ本試験に向けてのカウントダウンが始まり会場の雰囲気も一変します。

その年度の受験生の学力は実戦答練で出題された内容を色濃く反映するので、繰り返し出題された論点を落としてしまうと致命傷になることを自覚しましょう。

通学できる環境にあるのであれば、迷わず通学を選ぶべきです。主要な会場では各回土曜と日曜の2回実施しているところもあるので、なんとか都合をつけて必ず全ての答練に出席しましょう。
土地家屋調査士 実戦答練’16【全14回】(東京法経学院)

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